篠田新宿探偵事務所 唐獅子牡丹 『篠田新宿探偵事務所 唐獅子牡丹』
ブランド:HolicWorksDISC
ジャンル:ADV
レーディング:X指定
シナリオ:七角
原画:一野
ボイス:有
萌え:ライトな刑事ドラマ風
総合:良作
シナリオ:★★★
『大正メビウスライン』『東京陰陽師』などで知られるLoveDelivery系列から発売されたミドルプライスゲーム。先発作品であるドラマCDのキャラクターも友情出演していますが、未聴でも特に問題ないかと。ファンであればより楽しめる程度です。
和装美人の探偵主人公・碓井が、堅物エリート警視の亜雲と協力しつつ麻薬密売と売春の因果関係を探るうち、碓井の過去を知るヤクザの幡と出会い、新宿裏社会の騒動に巻き込まれていくという筋書き。
エンタメ重視のプロットと、警察組織や裏社会の情勢などを丁寧に描くテキストがきれいに調和していて安心できます。恋愛描写含めて理性的なシナリオですが、各キャラの萌え所をチラリと見せるのが上手い。
主人公の碓井は、ヤクザの元情夫で命に執着しないという設定がやや人を選ぶかも。ただし根は真面目で優しく、大切な相手には誠実であろうとするギャップ萌えをちゃんと持っているので大丈夫です。実は熱血漢で世話焼きな亜雲が放っておけなくなるのも納得。
ミドルプライスながらルート分岐がそこそこ多く、真相ルートも用意されているサービス精神旺盛な一作。このメーカーらしい堅実なエンタメ作品に仕上がっており、値段相応あるいは以上の満足感が得られました。
グラフィック:★★★★
今風で癖のない絵柄と、原画の良さを殺さない丁寧な塗りです。欲しいシーンにはぬかりなくスチルを差し込んでくれるので嬉しい。たまに碓井の顔年齢等が安定しないけど、許容範囲内でしょう。ちなみに私は、BLゲーム主人公では珍しい碓井のキャラデザ買いでした。こういうキャラデザ好きな人は今すぐ買ってプレイしてください。あとはいつ出るかわからんぞ。
サウンド:★★★
ミドルプライスであることを差し引いても少ねえ! ボーカル曲どころかOPとEDの専用BGMすら無い。ですがその分の開発費をボイスその他に回したであろうことは明白なので、特に不満はないです。音楽だけは良いよね……みたいな評価になるくらいならこの方が1億倍いい。BGMのクオリティ自体は安定しています。
ボイス:★★★★
端役までフルボイス。メイン声優は4人だけですが、それぞれのキャラクターに合った芸達者な役者さん揃いでした。亜雲は最初だけ声と見た目のギャップを感じましたが、進めていくうちにこの気安い兄ちゃん感のある声じゃなきゃダメだと思うようになります。もっと碓井に小言いってくれ。
演出:★★★☆
ゲーム起動時のアイキャッチ、シナリオに合わせた背景のスクロール、スチルのズーム、セリフ途中での立ち絵の表情替え、BGMやSEの使い方など、少ない素材を最大限使いこなしていた印象。安っぽさをまったく感じない仕上がりでした。
システム(ゲーム性含む):★★★
選択肢を選んでルート分岐するADV。攻略制限がかかっていて、初回は亜雲ルート2種類のみ攻略可能。バッド含む亜雲関連のEDを全て見た状態で幡ルート解放。やはり幡のED全て見終えて、亜雲ベストEDから続く真相ルート解放という仕組み。上述のバッド含む全ED回収が必須なので、ルート解放条件は地味にシビアです。ミドルにしては選択肢が多いですが難しくはありません。
UIは使いやすいものの、やはりメーカー伝統音響周りの脆弱さ、デフォルトのテキストが見づらかったりと、かゆい所までは手が届かない仕様。ユーザー自身で調整すればどうとでもなるので、マイナス要素というほどでもありませんが。
総合:良作
コンセプト通りしっかりとまとまった良作。深夜ちょっと手前のテンポの良い刑事ドラマみたいに、ワクワクしながら気軽に楽しめる作品です。個人的にツボだったのが、碓井と亜雲が恋人関係になり、亜雲に対し名前呼び捨てになっても敬語はやめなかったところ。世捨て人みたいに振る舞っておきながら、相手を立てようとする碓井はかわいい。激しいキャラ萌えはなくとも、亜雲×碓井はベストカップルと言える癒しをもたらしてくれました。

好きキャラ:碓井佳人、亜雲壮
好きルート:亜雲ルート
好きカップリング:亜雲×碓井
好きサウンド:
こんな人にオススメ:メーカーファン、ライトなサスペンス好き、メインCP属性が合いそう

東京陰陽師~天現寺橋 怜の場合~ 篠田新宿探偵事務所 篠田新宿探偵事務所 case2.同い年の恋の場合 篠田新宿探偵事務所 case3.ずっと秘密の恋の場合
姉妹ブランド作品。似た作風なので合わせてどうぞ。 兄弟作のドラマCD。 兄弟作のドラマCD。 兄弟作のドラマCD。作中にも出てくる篠田所長がメイン。

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