『IRIS-豪雪の王』
ブランド:GRIMOplus
ジャンル:ADV
レーディング:R15指定(追加ディスクX指定)
シナリオ:藤原聡美
原画:虎井シグマ
ボイス:有(パートボイス)
萌え:王道ファンタジーなバディもの
総合:良作
シナリオ:★★★
本編フリー配布、18禁エピソードは有料販売の形態を採用している同人ゲーム。公式いわく“泣けるBL”とのことですが、世界観もキャラクターもテキストもライトで癖が無く、心穏やかに読み進められるシナリオです。
天才魔術士ルカが才能を妬まれ左遷された先で、自分とは真逆の性格を持つ魔術士レオグリフと出会い、雪に閉ざされた街の秘密と自身の過去に向き合っていく筋書。
本編は基本1本道でカップリングはレオグリフ×ルカ固定。この二人は強い友情止まりで終わり、悪魔や悪徳商人はバッドED扱い。追加ディスクはレオ×ルカ(純愛)・シェオル×ルカ(快楽堕ち)・ドノバン×ルカ(調教輪姦)・アレクシス×ルカ(尋問)・レオ×ルカ正史ルート後エピソードのオムニバスで、本編のBL要素を補完する内容。無料の本編8.5割・有料部分1.5割くらいなので、先に無料部分を楽しんだユーザーは価格設定が腑に落ちないかもしれませんが、全部合わせた内容で考えればおつりが来るクオリティです。
プライドの高いルカの天然ボケなところ、ルカとレオグリフのどつき漫才、子どもたちの可愛さなど笑えて癒される場面が多いのが嬉しい。若干の設定の曖昧さはあるもののキレイにまとまっていて、爽やかな王道ファンタジーでした。
グラフィック:★★★
キャラデザはTHE・女性向け。商業BLや乙女ゲーによくある絵柄なので、特に好みが分かれることもないかと。立ち絵とスチルの他、戦闘用カットインやSDキャラも用意されています。スチル枚数が少ないのは、フリー配布であることを考えれば仕方ないかな。背景は実写加工もありましたが、違和感なく溶け込んでいたと思います。
サウンド:★★★
テーマ曲や一部BGMはオリジナル制作と気合いが入っている。オリジナル楽曲も王道でよかった。本編にはありませんでしたが、追加ディスクには18禁版のテーマ曲と、本編テーマ曲のピアノバージョンが聴けるサウンドモード搭載。
ボイス:★★★☆
モブキャラまでフルボイスの豪華仕様。パートボイスですが、むしろボイス無しの箇所はほとんどないので実質フルボイスみたいなもんです。主人公ルカ役の方は、高圧的な態度からコミカルなおとぼけ声、18禁シーンの喘ぎ声まで頑張っておられました。ご令嬢ドーリスちゃんを筆頭に女性キャラのボイスも良し。
演出:★★★
これといって気にかかる箇所はなく、無難な印象でした。ルカが選択肢でアホな行動を取るとアホなBGMやSEが鳴るのがイイ(笑)
システム(ゲーム性含む):★★★
毎度おなじみ吉里吉里製なので使いやすい。ミニゲーム的なバトル部分は少々曲者。ターン制の各バトルごとに自陣営の手数も変化するので、初見が完全に運ゲーになってしまう。有効なコマンドを見つけて再戦が確実。ラスボスだけは選択肢でトゥルーEDのフラグを完璧に立てていないと勝てない罠があるので注意。雑魚戦は運ゲー、ラスボスはフラグゲーとバランスが悪いですが、ノベル一辺倒にせずゲームならではの遊び要素を入れようという挑戦は素晴らしいと思いました。
総合:良作
ユーザーの目線に立った良心的な作品だと感じました。本編を無料に、大人が嗜む18禁は有料販売で間口を広く取る展開方法しかり、別売りのサントラ収録曲はサウンドモードに入れず未収録曲のみ入れるという購入者への配慮しかり、ユーザーが望むことをよく理解されています。
無料部分だけでもじゅうぶん楽しめますが、腐歴の長い方はぜひ追加ディスクも購入してほしい。意外なキャラクターの意外な一面と、メインカップルとはまた違う純愛を見ることができます。事務官長のことなんですけど。まさか追加ディスクで彼にやられるとは思ってもみませんでした。

好きキャラ:ルカ、ドーリス、アレクシス
好きルート:-
好きカップリング:アレクシス×ルカ
好きサウンド:『MoulinRouge』
こんな人にオススメ:RPGライクなファンタジー好き、ケンカップル好き、陵辱シチュ好き

 
 

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