『王子さまLv2』
ブランド:AliceBlue
ジャンル:RPG
レーディング:X指定
シナリオ:ふみゃ
原画:ひさと
ボイス:無
萌え:時間泥棒
総合:名作
シナリオ:★★★★
おなじみアリスブルー看板主従の大冒険、待望のシリーズ続編が登場! このままLv3、Lv4と順調に冒険してくれればよかったんだけどね!!(泣)
前作Lv1.5からさらに一ヵ月後、二人は王国を離れ、田園都市ヒライナガオの地殻変動を調査するため、再び『パートナー』として冒険に挑む。
主従、白鳳、盗賊団といったレギュラー陣に加え、兄王子の旧友で都市長のローウェル、遺跡マニアのジョーンズ博士、男の子モンスターを盲愛する『きゃんきゃん党』の兄弟、謎の行き倒れ青年など、かなりの人数で物語が展開していきます。ドタきゅんノリは健在、王子の暴れぶりと従者の過保護ぶりが、むしろ前作よりパワーアップしています。他マニアックなパロディネタや、すっぽこなサブクエストなど、相変わらずRPGパートが楽しい楽しい。
カップリングは主従と白鳳&親分のみ。自由度は下がりましたが、正史を考えれば妥当なところでしょう。
残念なのは、風呂敷を広げすぎてたたみきれなかった点。今作で完全に『ランス』シリーズと世界観を共有したわけですが、神秘の回廊や、旅の二人組を出すのは早すぎたのでは、と感じました。
むしろ、前作で憎まれ役を引き受けた白鳳のエピソードを、もっと掘り下げてほしかったです。彼の過去、目的が明かされたことで、より魅力的なキャラクターになっていました。あの手のギャップはズルイ。親分との借りを作ったり返したりの繰り返しも、お約束ながらイイです。
主従は安定のボケツッコミ漫才、そうかと思えばやるこたやってる三回も(!)。こちらもギャップが効きました。
BLのみならず、今回は兄弟愛、家族愛がテーマの根幹に流れていて、カナンとリグナムの幼少エピソードは不覚にも泣かされました。あとはハニ助とシリエさんのカップル成立に萌えた。(NLですが)

てきとうメンバー紹介
名前 傾向 備考
カナン 魔法攻撃担当。
HPこそ頼りないが、成長すればかなりバランスに優れたバトラーに。回復魔法はスキル購入が必須。
ご存知ごむたい王子。
利発で漢前。何事にも全力で素ボケる。
セレスト 物理攻撃担当。
気力の燃費は悪いが、攻撃力・耐久力共々高い。魔抵が低いので補正をかけるべし。
ご存知苦労性従者。
今度はレベル2にされてしまった。ツッコミのレベルは上がった。
白鳳 臨時パーティメンバー。イベント戦闘のみ参加のNPC。
HP1割を切った男の子モンスターをすかさず捕獲する。
旅の男の子モンスターハンターで男好き。セレストを狙う。
N盗賊団 子分→親分&子分の連戦になる。子分は弱いので最初に片付けて、親分に集中すると楽。 盗賊団だけどやはり超いい奴ら。
旅の青年 臨時パーティメンバー。こちらもNPCだが、一緒に探索可能。
ほぼ一撃で敵を倒すほど強いので、経験値稼ぎに協力お願いします。
とある理由で友人二人、大陸中を旅している。
C党兄弟 兄は魔法攻撃と男の子モンスター召喚。弟はパワー型。
モンスター『まねした』は、カナンやセレストに変身して固有スキルを使ってくるので注意。
男の子モンスター至上主義の行き過ぎた成人男性の兄弟。
エンジェルナイト 遺跡3以降の中ボス。カナンの光属性スキルは発動すると敵を回復させてしまうので注意。 とある天使とそっくりの姿。
??? ラスボス。本体+モンスター二体。合計で三回連戦になる。モンスターは左右でそれぞれ物理・魔法攻撃が効かない。 -
グラフィック:★★★★
キャラクター面に関して言えば、ずいぶん絵柄が変わってしまいましたが、どことなく安定感が出てきたのでこれはこれでヨシ。
デザイン自体は相変わらず素晴らしく、顔グラ、立ち絵、イベントCGなども豊富です。
特に、RPG部分のグラフィックが強化されていて、見やすくきれいなクォータービューマップ、細やかなドット絵演出、エフェクトなど、視覚的にかなり楽しめました。
サウンド:★★★★
シンプルながら耳に残る良曲揃い。アリス音楽屋のNEY氏が担当しています。
RPGらしからぬ軽妙さは前作から引き継がれていて、冒険のワクワク感を高めてくれます。ラスボス戦は、ちょっとエスニックな曲調が印象的でした。
演出:★★★☆
ダンジョン内での演出が、かなりクオリティアップしていて驚きました。きゃんきゃん党の退散や、男の子モンスターを捕まえまくる白鳳など、ドット絵がちょこちょこ動きまくって可愛い。
戦闘時には、味方も敵も技名や台詞をしゃべるので楽しいです。状態異常『きのこ』には笑った。
システム(ゲーム性含む):★★★★★
楽しすぎてやめどころを見失うゲーム性は、まさに時間泥棒の名に相応しい。
Lv1では女性向けであることを考慮して相当ヌルめでしたが、今回は本気です。通常戦闘が最大3対3に変わり、状態異常(視力変動、混乱、眠り等)にも陥る。敵は手ごわく、ダンジョンの仕掛けも頭とメモを使わなければ攻略不可、おまけに期限が切られているので、クエストの全容を把握して挑まないと簡単に詰みます。
個人的な感触としては、遺跡3~4が一番やりごたえがあり、終盤はカナンたちが強くなっているせいか、作業感が際立って少し残念でした。レベルの上げすぎに注意すれば、かったるさは解消されると思いますが……。
ラスボス戦は最低でもLv18~20くらいあれば勝てます。Lv23以上あると逆に瞬殺してしまうので、楽しみが激減。
男の子モンスター収集やサブクエストも充実。遺跡3のサブクエストはかなり難しかったです。2週目以降、神秘の回廊で隠し通路が出現。
セーブは前作同様、一日の終わりに可能。ダンジョン内でも『セーブライオン』がある位置では可能です。コンフィグ画面を呼び出せないのがやや不便。
総合:名作
前作よりやや勢いは落ちたものの、荒削りだった部分が均され、作品世界の広がりを感じた今作。
主人公のカナンは、世界を救う勇者でも、選ばれた特別な人間でもなく、世界を形作るひとつの小さな存在に過ぎない。それを自覚していながらも、冒険を続けたいと語るカナンは、もしかしたらプレイヤーにもっとも近しい『主人公』なのかもしれません。
ここで開発凍結だなんて殺生言わず、カナンたちの冒険を見届けさせてほしい。そう心から願いたくなるほど、楽しく心地いい、思い入れの深いゲームです。

好きキャラ:カナン・ルーキウス、エルダー
好きルート:-
好きカップリング:セレスト×カナン
好きサウンド:『Fragrant Rain』『Splash Adventure』
こんな人にオススメ:シリーズファン、ギャップ萌え、アリスのRPG好き

ドラマCD版。キャストは白鳳除き、前作と同じ。 設定資料集。旅の思い出に。 コミカライズ版。作画はLv1と同じ桑原裕子氏。

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