『Apocripha/0』
ブランド:STACK software
ジャンル:カードバトルADV
レーディング:全年齢
シナリオ:ゆうきあずさ
原画:ゆうきあずさ
ボイス:有
萌え:キャラ萌えゲーの金字塔
総合:秀作
シナリオ:★★★
キャラ萌えが素晴らしすぎる一作。
個性豊かなキャラクターと、それを彩る超豪華声優陣。これが作品の最重要ポイント。
企画原画シナリオ全てを担当したゆうきあずさ氏は、『ファンタスティックフォーチュン』『エンジェル・プロファイル』などの諸作品を見てわかる通り、BLというよりは乙女寄りのクリエイター。本作も、厳密なBLではなく“匂わせ程度”に留まっています。
奈落という弱肉強食の世界で、二人の王子(プレイヤーキャラ)・アレクとプラチナが、継承権を巡って争うという筋書き。
争い、裏切り、陰謀などなど、一見してシリアスなストーリーですが、とっつきやすい世界観と展開、とっつきやすいキャラクター総勢10名を揃えた、わかりやすい萌えゲー。
戦う描写はほとんど皆無で、部下など4人(参謀&各属性3人)しかいないのか? と唖然としてしまうほどのお粗末な継承戦争。コムズカシイ箇所をばっさばっさ切ってくれた男らしさなどは、むしろ自分は好感を覚えた。おかげで何も考えず萌えられました。
PC版は『アレクディスク』『プラチナディスク』に分かれており、コストパフォーマンス面でユーザーをイヤな気分にさせたでしょう。のちに発売されたPS2版では、何の問題もなく両ディスク同梱だった。主人公が違うだけで、展開はまんま同じなわけだから、最初からおとなしく一本で出せばよかったのに。
努力・友情・勝利の王道かつ健全な雰囲気はアレクディスクで。
依存や裏切り、きわどい萌えは断然プラチナディスクで。
当方わかりやすくプラチナ王子萌えなので、たいへん美味しくいただきました。お約束ながら、参謀ジェイドとのなんとも危うい関係がたまらん。いいなぁおれもあんな王子育てたい。もしくは「兄上」って呼ばれたい。
ジェイド同様、ロードやベリルなど、本心を見せない皮肉キャラが特に光っていました。彼らの本領が発揮されるのは、やはりというかなんというかプラチナディスクの方ですので、BL好きなら断然プラチナディスクをオススメします。
グラフィック:★★★
劣化の一途を辿るゆうき氏の絵柄ですが、この頃はまだマシです。時々人体がありえないことになっていても、華やかな色彩のおかげでそこまでマイナスには映らず。
特に口パクは、単調になりがちなADV画面とイベントCGの少なさを上手くフォローしていたと思います。グラフィッカーの皆さんお疲れ様です。
サウンド:★★★☆
世界観に合った曲揃いで、ファンタジーな雰囲気を盛り上げてくれました。
エンディングロールの曲のチョイスが絶妙で、「そうくるか!」と感心した覚えがあります。主題歌も、独特なフレーズと意味深な歌詞でよい。
とはいえ、音楽鑑賞モード未搭載というのが何より痛い。サントラを買えと。買ったけど。
ボイス:★★★★☆
言うことなしのフルボイス。個人的な好みはあれど、隅から隅まで有名所で固めているので、安心してヘッドフォンプレイができます。
アレクが始終同じ調子なのは残念ですが、代わりにプラチナ役の鈴木千尋氏はよかった。最初感情が希薄なプラチナが、ゲームが進むにつれてやわらかな声音になってゆくのはなかなか萌える。
さらに、サンデー主人公でおなじみ山口勝平氏の神演技が光るプラチナ短命ED、泣けます。必見です。
演出:★★
特筆すべきところはなく。
上記でも述べた通り、エピローグからエンディングの選曲チョイスはナイスでした。
システム(ゲーム性含む):★★☆
当時の女性ゲームにしては行き届いたシステムだったとは思いますが、セーブ数の少なさはもう少し何とかしてほしかったところ。
戦闘モードでは、UNOのようなカードゲームが用いられています。ぬるめの難易度かつそれなりの中毒性があったので、わずらわしくは感じませんでした。
キャラの掛け声や合体攻撃、かばうコマンド、決め技など、バトルにも萌えが散りばめられているのでなかなかあなどれない。
総合:秀作
キャラ萌え的な意味で秀作!
だいぶ古いゲームですが、今の露骨なBLの合間などにプレイすると、奥ゆかしい萌え描写に悶えること請け合い。
加えて、ボーイズゲームでこんな豪華な声優陣なんてもう二度と集められないだろうから、貴重な一作という意味でもオススメです。

好きキャラ:プラチナ・パストゥール、ベリル
好きルート:プラチナディスクのベリル短命ED
好きカップリング:ジェイド×プラチナ
好きサウンド:『誓いのエスペロス』『幸福の鐘が鳴る時』
こんな人にオススメ:匂わせホモ萌え、声優萌え、下克上萌え

PS2版。戦闘では愉快なアニメーションが入る。 漫画版。鬱展開が解せん!(泣) サントラ。ミニドラマCDも収録。 ドラマCD。両王子から見るオリジナルサイドストーリー。

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